手を振る行為
手を振るという行為は、現代人が考えるような軽い意味ではなく、ある特殊な意味を持っていたようです。特に、着物の袖を振る行為はさらに強い意味を持っていたようです。
上で紹介した額田王の歌が詠まれた時代(飛鳥)には、じつは「袖を振る」とは呪式のようなもので、恋しい人の魂を自分のほうへ引き寄せるように、おいでおいでと袖を振る恋の仕草だったようです。また、この歌で袖を振っているのは、明らかに男性達ですから、袖を振ることで愛情表現を行うことは、女性だけのものではなかったことになりますね。
もう一つ、「袖を振る」という表現は、女性が言い寄る男性を拒否する場合の、「振る」にかけているのでしょうね。軽々しく男性の求めに応じるような女性ではない、という女性のプライドを表す表現として、「袖を振る」と「男性を振る」が掛け言葉になっているという訳ですね。
かつては、現代とは異なる未成熟な社会であったため、男女間の恋愛も未婚・既婚という枠はありませんでした。社会が成熟するにつれて、様々な約束事ができて行きます。自由恋愛は、未婚者の間だけとなり、やがて袖を振る求愛の仕草も女性だけのもとなりました。かくして、振袖は未婚女性だけのものとなり、結婚すると袖を振らないようにと袖を短く切りました。それを「切り袖」とは言わず、袖の長さを留めるということで「留袖」と呼ぶようになりました。
振袖レンタルは江戸時代からあった!
江戸時代には、女性が関所を通過する際に、年齢や身分をごまかしているのではないかと因縁をつけられることも多かったようです。それを避けために未婚女性は振袖を着用していないと、関所を通過することが難しい状況があったみたいです。そこで、関所の近くにはたいてい振袖のレンタルショップがあったようです。面白いですね!振袖のレンタルは昭和・平成・令和の時代特有の文化ではなく、江戸時代からあったというのですから、昔からの文化・習慣だったのですね!
お気軽にご利用下さい!
アンティーク振袖レンタル卑弥呼では、女性のファッションが最も華やかだった大正時代の本格的アンティーク振袖をお手頃な料金でご利用いただいております!アンティークの振袖には、勿論アンティークの丸帯でないと釣り合いが取れませんね!ビーズバッグもビーズ草履のすべて入っているアンティークフルセットです!
君が袖振る その1「令和5年以降成人式」はこちらをどうぞ!
君が袖振る その3「振袖の袖は何故長いの?」はこちらをどうぞ!
振袖あれこれ…振袖にまつわる色んな話題を特集しています!
トップページはこちらをどうぞ!