ファーストファッションに関して、どんな問題点が指摘されているのでしょうか?まず、ファーストファッションは低価格が売りですから価格を押さえなくてはなりません。素材の布地はある程度価格が決まっていますから、コストをカットできるとしたら労働力の部分が最も大きい部分です。そのために、劣悪な労働環境下での長時間労働をファーストファッションに従事する労働者に課しています。また、染料に使われている化学物質の中には有害な成分も多く含まれていることが指摘されています。ファーストファッションの服から直接人へ有害な物質が影響を及ぼすことは無いようです。が、ファーストファッションは売れ残ったり、使われることがないまま廃棄されたりする量も相当な量で、最終的には埋め立て地に埋められています。埋め立てられた衣料から化学物質が流れ出て土壌や水源に影響を及ぼしていることも指摘されています。また、ファーストファッションの低価格を支えているのは、賃金の安い低年齢の子供を使うことで成り立っている面も指摘されています。低年齢でファーストファッションの製造に駆り出される子供たちは、学校にも行くことができず、結局は一生ファーストファッションの工場でしか働くことができず、貧困からいつまでも抜け出せない人がかなりの数存在すると言われています。
その意味でも、大正時代から約100年も大事に受け継がれているアンティーク振袖を着ることは、ファーストファッションの一解決策であるという捉え方もできると思います。
卑弥呼では、大正時代からのアンティーク振袖のなかから、状態が良く色柄ともに優れている、これぞアンティーク振袖と言えるものだけを集めてまいりました。ぜひ、肌触りの柔らかさ、色柄の華やかさ、それでいて長い時間の評価に耐え得るグレードの高さ、などを味わっていただきたいと願っております。